「人間ドックのここカラダ」http://dock.cocokarada.jp/
2010年9・10月度ご利用実績調査発表

 人間ドックの検索、予約をWebサイトから行うことができるサイト 『人間ドックのここカラダ』 (運営会社:株式会社リクルートドクターズキャリア 本社:東京都中央区)は、2010年9・10月度の利用実績をとりまとめましたので、報告いたします。

【 『人間ドックのここカラダ』 のごあんない】
『人間ドックのここカラダ』は、人間ドックを手軽に検索し、その場で施設への予約ができるWebサービスです。サイトの特徴は、自分に合った検査を探せることです。「ドックの人気ランキング」、「土曜日に受診できるドック」、「女性医師・技師が対応できる施設」などの切り口でお探しいただけます。
 また、『人間ドックのここカラダ』限定のコースや、割引コースも掲載しております。「あなたと、あなたの大切な人が健康であるために」というポリシーのもと、1人でも多くの皆様が、リーズナブルな料金で人間ドックを受診され、疾病の予防、疾病の早期発見の一助になるよう、サービスを提供して参ります。

●サイトオープン日 2007年11月2日
●URL http://dock.cocokarada.jp/
●『人間ドックのここカラダ』は、医療・健康の総合サイト『ここカラダ』(http://www.cocokarada.jp/)の姉妹サイトです。
【『人間ドックのここカラダ』 予約実績の詳細と分析】
①全体概況(2010年9月1日~10月31日)

■全体概況
 

●2010年10月末現在、全国343施設、合計3,644コースの検索と予約が可能でありました。9、10月度のサイト閲覧ページ数は、184万PV/月。ご利用者数は25.7万人/月でありました。

●2010年9月、10月の2ヵ月間に、『人間ドックのここカラダ』を経由して、各種のドック、検診の予約をされた利用者は、約6,200人となりました。

●予約申込者のうち、60.8%が女性でありました。7月、8月(58.1%)と比較して、2.7%増となりました。



■婦人科がん検診と人間ドックの予約構成比率が高まる

●予約構成比上位は、前回(7、8月)同様に「婦人科がん」「人間ドック」「脳ドック」の順でしたが、前回と比べると、「婦人科がん」(前回32.6%→今回35.1%。2.5ポイント増)、「人間ドック」(前回33.8%→今回36.0%。2.2ポイント増)の予約構成比率が高まり、「脳ドック」(前回20.5%→今回16.1。4.4ポイント減)は減少しました。

●今回、「婦人科がん」の予約構成比が高くなった背景には、9~10月に乳がん撲滅を目的とした「ピンクリボン」の行事が各地で開催されたことや、それに連動した報道が相次ぎ、インターネット上での検索数も急上昇しました。昨年の10月も同様の動きがありました。



②ピックアップ:「女性に関係の深い検診」の現状

■検診は施設によって内容が異なる

●女性に関係の深い検診には、「レディースドック」「婦人科検診」「乳がん検診」「子宮がん検診」があります。

●『人間ドックのここカラダ』では、乳がん検診と子宮がん検診の2つのがん検診を行う検査コースを「婦人科検診」、婦人科検診に法定健診(健康診査)を併せた検査コースを「レディースドック」と定義し、条件を満たしたコースを掲載しております。

●しかし、検査機関によって検査内容やコース名のつけ方はさまざまです。受診者自身が自らの健康状態や不安に思うことに応じて、内容を吟味の上、検診を受ける必要があります。

●昨今は、乳がん検査と子宮がん検査を同時に行う「婦人科検診」が主流です。

【乳がん検診】
●乳がん検診は、一般に「問診」「触診」と「マンモグラフィ検査(X線)」と「乳腺エコー(超音波)」で行われます。大きな施設のなかには「乳房MRI」を実施している施設もあります。
 また、画像診断とあわせ、血液により乳がんを発見する「腫瘍マーカー」検査をあわせて実施している施設やコースもあります。

●乳がん検診の内容は、施設によって異なります。
 ただし、要精密検査(二次検査)については、乳がんに関連する「日本乳癌学会」「日本乳癌検診学会」の両団体が共同で、「乳がん検診精密検査実施機関基準」を発表し、検査内容等の標準化・平準化を進める取り組みが進められています。

●所要時間は、検査内容によってことなりますが、「問診」「触診」「マンモグラフィ検査(X線)」の組み合わせで正味約30分。「乳腺エコー」をあわせても約40分です。

●乳がん検診の料金は、その内容によって異なり、一概に比較はできませんが、『人間ドックのここカラダ』に掲載されている東京都内のプログラムの場合、「乳腺エコー」のみのシンプルなコースでは4000円台から。乳がん検診の基本的な構成である問診、触診、マンモグラフィ、乳腺エコーの4つを行うもので9,000円~12,000円前後が一般的です。

【子宮がん検診】
●子宮がんは「子宮頸がん」と「子宮体がん」の二つを合わせた総称です。「子宮頸がん」は、子宮の入り口「子宮頸部」にできます。一方の「子宮体がん」は、胎児が育つ子宮の内膜にできるがんで、子宮内膜がんとも呼ばれています。

●子宮がん検診といっても、「子宮頸がん」のみのコースもあれば、「子宮体がん」も組み合わせたコースもあり、受診者自身が自らの希望と合致しているか、よく確認のうえ、受診する必要があります。

●「子宮頸がん」と「子宮体がん」は、それぞれ検査方法が異なります。 「子宮頸がん」は一般に「細胞診」と呼ばれる方法で検査します。これは、子宮頸部の細胞を綿棒やヘラのようなものでこすり、細胞を取り、ガラス板に塗って、色素で色づけして、顕微鏡で観察し、病理医が判断する方法です。
また、子宮頸がんの主因である「HPV(ヒトパピローマウイルス)検査」を同時に行う施設も増えてきました。採取した細胞を専用キットに入れ、感染しているかどうかを陰性か陽性かで判断するものです。

 「子宮体がん」の検診を行う場合は、子宮頸がんと同様に「細胞診」を実施する場合と、「経膣エコー」のみ、または両方を組み合わせる場合等々、施設によって異なります。

●「細胞診」にかかる時間は、5分~10分。「経膣エコー」を組み合わせても短ければ約30分です。

●子宮がん検診の料金は、内容の組み合わせと施設によって異なります。『人間ドックのここカラダ』に掲載されたものでは、子宮頸がん細胞診のみで、結果を後日郵送するコースでは4,000円台後半から。「子宮頸がん」と「子宮体がん」それぞれの「細胞診」と、「経膣エコー」を組み合わせて2万円前後です。
 また、最近では「子宮頸がん」「子宮体がん」の両方に対応したMRIによる検診を行う施設もあり、料金は2万円台以上で設定されています。

【どんな施設が多いか】
●『人間ドックのここカラダ』のうち、東京都だけに限って分析すると、「乳がん検診」「子宮がん検診」は、約半数が地域のクリニック、2割が健診専門施設で実施されています。

■課題は受診率の向上

●婦人科がん検診の課題は、受診率が低いことだと指摘する声があります。「子宮頸がん検診受診率」をOECDのデータ(2006年)によって比較すると、世界で子宮頸がん検診受診率が一番高いのは米国で82.6%。ヨーロッパ各国も軒並み70%を越えていますが。先進国22カ国の中で、日本は23.7%で最低という状況です。
 日本では、子宮がんで亡くなる人は年間約5,700人(厚生労働省/人口動態統計2008年)にのぼります。検診受診者を増やすことで、亡くなる方が減っていくことを願わずにいられません。

 

■広報についてのお問い合わせ
株式会社 リクルートドクターズキャリア
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