CROSSTALK

若き2人の事業トップが語る、
医療、RMC、ぼくらのいまと未来。

執行役員 鈴木大介
企画部 部長 小林直樹

半世紀にわたり日本の人材市場を牽引してきたリクルート。その中で、医療業界に特化し、マーケットの開拓をつづけるのが、リクルートメディカルキャリア(通称:RMC)だ。

重要な社会インフラとして機能する医療は、保護されるべき存在として、言わば閉ざされたマーケットだった。しかし2025年問題をはじめとする超高齢化社会を目前にしたいま、医療業界自身の変革に、民間企業の力が必要とされていることは明白な事実。こと人材という観点に目を向ければ、RMCが果たすべき役割は日に日に大きくなるだろう。

いま医療業界が抱える課題は何なのか、未来の日本の医療のためにできることは何なのか。RMCを引っ張る若き2人の事業トップに語ってもらった。

PROFILE

鈴木 大介

執行役員

2007年、(株)リクルートエージェント(現リクルートキャリア)へ新卒入社。経営企画として事業統括などを担う。2015年、RMCの執行役員に就任。

小林 直樹

企画部 部長

2007年、(株)リクルート(現リクルートHD)へ新卒入社。内定者時代から介護サービスに関する新規事業立ち上げに携わるなど、医療・介護の事業開発経験をもつ。

Theme
  1. 01医療業界の現状と、RMCの役割

  2. 02医療業界のこれからと、RMCのこれから

  3. 03キャリアステップの場としてのRMC
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01
医療業界の現状と、RMCの役割

鈴木ということで、重々しいプロローグで始まってしまったぼくたちの対談なんだけど(笑)、お互い同期だし、それぞれ思っていることを「腹を割って話そう」という感じでいこうか。

小林そうだね。それぞれ責任ある立場になっている一方で、まだまだ若手だという気持ちもあるから、よくある「役員あいさつ」みたいな語り口は、なんか柄じゃないしね。

鈴木で、最初のテーマだけど、医療業界の現状について。これはもう、ぼくたちからしたら不思議な業界だなというのが本音だね。

小林高齢化の大波の中で、医療ニーズがどんどん増えてきている一方で、人材は増やせないという矛盾した状況がいまだよね。国内にある医療機関の約7割が赤字経営。病院のコスト構造の5割を人件費に割いているわけだから、それだけ人材が重要な業界であることがわかる。ただし、患者数が増え続ける現状の中で、これ以上人件費を割けないのも事実だよね。この状況が続けば、サービスの質の悪化につながる可能性が高い。人材の生産性を高めることが、いま一番大きな課題だろうね。

鈴木これは極めて切実な問題で、医師や看護師一人ひとりにかかる負荷がすごく大きくなっているんだ。労働環境は決していいとは言えない。そんな現状の中でRMCが貢献できることって、実はかなり多い。なかでも重要なのは、人材の離職率を下げることだね。そのためには労働環境を良くしていくこと。リクルートには、労働環境を良くするための職場改善ソリューションを数々の企業に提供してきた実績がある。これらの知見を医療業界用にカスタマイズして、病院というある意味特殊な職場を、改善していくことができるはずだよね。

小林そうだね。シビアな労働環境を改善していくためには人の数を増やさないといけない、となりがちな業界の保守的な考えを打開していきたいと思うね。業務効率化が労働環境改善に大きな役割を果たすことを僕らは知っているからね。2013年にリリースした看護師さん向けシフト管理アプリ「フルル手帳」は、業務効率化支援アプリの第1弾。その後「ナースフル疾患別シリーズ」や「お薬事典」など、約1年半で13本の業務効率化支援アプリを立て続けにリリースしてきたわけだけど、現役の看護師さんや薬剤師さんの反響がすごい。

鈴木特に看護師向け業務支援アプリの分野では、あっという間に業界No.1になったよね。

小林累計で150万ダウンロードを超えたのはうれしい事実。ナースフルアプリシリーズが受け入れられたのは、すべて無料だということもあるけれど、それまで“紙”が中心の文化だった看護師の世界を、スマホにパラダイムシフトさせたことだね。一見大したことじゃないように見えるんだけど、紙を持ち歩かなくなっただけでも、彼ら彼女らには大きな進歩だと思うんだ。未だに“紙”を中心にしたコミュニケーションの多い医療業界に対し、Webやアプリにリプレイスしていくだけでも、業務効率をとても上げていくことにつながるんだ。

鈴木経営者側の視点で職場改善を見てしまうと、例えば職員用トイレを刷新するとか、ナースステーションをリノベーションするとか、大掛かりなところばかりに目が行くんだけど、そこで働く人たちの気持ちに寄り添うことで、こういう細かい部分に気づくことができるんだよね。経営者視点と働く人たちの視点。これら両輪をバランスよく組み合わせていくことで、RMCの介在価値を高めていきたいね。

小林その通りだと思う。人材の定着率を高めたい病院と、イキイキと働ける環境を求める人材。国の社会保障費だけでは支えきれなくなる医療業界において、僕ら民間企業の役割はますます増えるはず。

鈴木結局はぼくたち自身に返ってくることなんだよね。未来永劫、日本の医療サービスが充実していることは、ぼくたちやぼくたちの孫の世代まで安心して暮らせる社会をつくることになるんだ。企画屋のRMCにとって、ぼくらのアイデアやソリューションが社会の安心をつくる一助になっている事実は、嬉しいことだしやりがいにつながることだと思うね。

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