リクルートメディカルキャリアRECRUITING SITE

INTERVIEW 17

やり尽くそう。

ここでしかできない課題解決を。

課題解決を。

企画

坂田 和保事業企画部
シニアプロデューサー

この会社への入社を誘われた時、僕は2週間、答えに迷った。
特にテクノロジー面において、日本の医療業界は決して最先端とは言えない。
アメリカで始まったものが、10年から20年は遅れて上陸するイメージだった。
僕には、学生時代からネット関連のビジネスで稼ぎ、ベンチャーに勤めた経験もある。
シリコンバレーの動向にも高い感度で触れてきた。
なのに医療業界を選んだりすれば、
自分から世代をひとつ戻すことになってしまわないだろうか。

だから正直に告白すれば、
強烈に「これがやりたい」という動機があったわけではない。
ただ、熱心に誘ってくださる方がいた。
そして「何ができるか、その場に立ってから考えよう」
という、僕自身が取ってきたスタンスがあった。
それらが重なって、踏み切った入社。
思えば、会社にとっても冒険だったはずだ。
僕はお金を着実に生み出すようなビジネスパーソンではない。
一人置いておけば、もしかしたら何かが始まるかもしれないというタイプ。
そんな僕を、まだ社員数50人足らずで、課題もいろいろあって、
混迷期とさえ呼べる頃の会社に招き入れたのだから。

当時もいまも、この会社に骨をうずめるつもりはない。
それでも、僕がここにいる理由。
僕にできることが、まだまだあると感じるからだ。
リクルートメディカルキャリアの事業は、ビジネスでありながら社会貢献の側面が大きい。
その意味では、リクルートグループにとっても重要な存在だと思う。
事実、人材紹介を中心に派生したさまざまなサービスを通じて、
医療業界における採用情報の不均衡を少しずつ正し、
医療体制の充実に貢献してきた。

けれど、課題はいくつも残されている。
たとえば、2025年問題は最大級のテーマだ。
厚生労働省の推計では、2025年には医療費が54兆円、
介護費が20兆円にまで膨れあがる。
これを抑制するために、民間企業として何ができるのか。どこまでできるのか。
予防医療を発展させることは有効な手段だが、
人はそもそも、自分が健康なうちは医療にお金をかけたがらない。
それこそ、シリコンバレーの名だたる企業たちも乗り越えられなかった壁だ。
どう立ち向かうべきか、模索は続いている。
けれど、明るい兆しも感じている。
リクルートメディカルキャリアが持つ、企業としての経験値。
そして挑戦の風土。その相乗効果は心強い武器だ。
その中で僕は、僕にできるすべてをやり尽くしたいと思う。

IT系ベンチャー企業のサービスプランナー、フリーランスを経験したのち、2010年に中途入社。
IT分野の課題解決を数多く手がける。