医師の地域偏在に関する意識調査
~地方勤務への意識と偏在対策の受け止めを医師800名に調査~

プレス発表

株式会社リクルートメディカルキャリア(本社:東京都千代田区、代表取締役:髙﨑 透、以下リクルートメディカルキャリア)は、医師の地域偏在に関するアンケート調査を実施しました。
本リリースでは、「医師の地域偏在」に対する医師の意見について紹介します。

Executive summary 

■これまでに「医師の地域偏在」を感じたことがある医師は83.5%

■地方での勤務に関心がある医師は全年代で24.2%、30代で45.4%

■地方での勤務に関心がある理由は「地域医療へ貢献できそうだから(38.9%)」

■地方での勤務に関心がない理由は「交通の利便性が悪そうだから(36.9%)」

■地方勤務に関心はあるが、地方勤務を想定した場合に不安なことは「交通の利便性(32.0%)」

■現在、地方で勤務している理由は「地元(45.9%)」だから

■地方勤務の良いところは「地域医療への貢献(38.0%)」

■地方勤務の困難なところは「交通の利便性が悪い(40.1%)」

■厚生労働省が公表した医師の偏在対策に「期待できる」と回答した医師は15.4%

医師の数は年々増加している一方で、都市部には医師が多く地方では医師不足が深刻となる医師の地域偏在が起こっています。2024年12月に厚生労働省は「医師偏在の是正に向けた総合的な対策パッケージ」を公表しました。医師の地域偏在について、医師たちはどのように考えているのでしょうか。
※本リリースでの地方とは、首都圏、県庁所在地、政令指定都市および地方都市を除いた、人口密度が低く医師不足が指摘されている地域を指します。

今回の調査によると、これまでに「医師の地域偏在」を感じたことがある医師は83.5%に上りました。
地方での勤務に関心がある医師は24.2%でしたが、年代別で見ると30代の医師では45.4%に上ります。地方での勤務に関心がある理由は「地域医療へ貢献できそうだから(38.9%)」、地方での勤務に関心がない理由は「交通の利便性が悪そうだから(36.9%)」がそれぞれ最多でした。地方勤務に関心はあるが、地方勤務を想定した場合に不安なことも「交通の利便性(32.0%)」が最多となり、交通の便が地方勤務へのネックになっているようです。
既に地方で勤務している医師に聞いた、地方で勤務している理由は「地元」だからという回答が最も多く45.9%でした。また、地方勤務の良いところは「地域医療への貢献(38.0%)」、地方勤務の困難なところは「交通の利便性が悪い(40.1%)」がそれぞれ最多の回答でした。
厚生労働省が公表した医師の偏在対策に「期待できる」と回答した医師は15.4%でした。「期待できない」と回答した医師のその理由や、医師が考える「医師の地域偏在を解消するために必要な対策」について、フリーコメントをPDFにて紹介しています。

地方での勤務に関心がある医師は24.2%

地方での勤務に関心があるかを聞きました。全体の「ある」「どちらかといえばある」の合計は24.2%でしたが、30代では45.4%でした。若手医師は「既に地方で勤務している」割合が他年代よりも低く、地方での勤務に関心がある医師の割合が高くなっていました。関心がある年代に向けて、地方勤務の良さを伝えることが、医師の偏在対策に効果的かもしれません。

■調査概要

調査方法:インターネット調査
調査対象:株式会社マクロミルのモニターに登録している全国の医師
有効回答数:838人

調査実施期間:2025年2月18日(火)~2025年2月25日(火)
調査機関:株式会社マクロミル

≪調査結果を見る際の注意点≫
各数値は小数第2位で四捨五入しているため、差分や合計値(100%)において、単純計算した数値と合致しない場合があります。

本件の詳細はこちらより御覧ください
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